小説「ふしだらな妄想」(14)オナニー [小説]
不思議な事に、口紅を塗り終えてもレイコは一向にパンティを履こうとしない。下半身モロだしのスッポンポンのまま目を閉じて壁にもたれたまま突っ立ている。
・・・なにやってんだ?どうして下着をつけないんだ?・・・
しばらくそのまま観察していると、レイコは壁にもたれてたったままゆっくりと首を左右にふりはじめた。
・・・あれれ?なんだかつま先だってきたぞ・・・
そしてレイコはゆるやかに体をくねらせ始めた。くねらせることで体の角度がわずかに変わった。相変わらず目は閉じたままだが、その表情がかわりはじめた。眉間にしわをよせて、口がわずかに開いた。
・・・ややっ!こ、これはもしかしてっ!・・・
私は慎重にカメラをズームアップした。
彼女の美しい顔は上気してあえいでいるようにみえる。さらに詳細に観察すると彼女の右肩が一定のリズムで軽く上下しているのに気が付いた。
カメラの角度をゆっくりと下に向ける。
・・・ああーっ!ゆ、指が!・・・
なんと彼女の右手は自分のまたぐらに延び、その指先がリズミカルに動いている。指が動くたびに彼女の下半身はそれに反応してピクピクと震えている。
・・・さっきイッたばかりなのに、今度はオナニーか・・・
つい数週間前までは、遠くから憧れの目で見ていることしかできなかったレイコが今、壁一つ隔てた隣の部屋でオナニーをしている。その場面をライブで見ることができるなんて・・・。
ありがとう「心縛法」ありがとうレイコ・・・
・・・もう我慢できん!・・
しばらくレイコのオナニーシーンを見ていた私はつい無意識に自分のズボンのチャックを下ろし、一触即発状態のモノをとりだしてしまった。
・・・いや だめだ!まて!・・・
せっかく心縛法を手に入れてから今日まで我慢してきたんだ。それはそれは苦しい禁欲生活だった。それに今日まで耐えてきたのは、あの憧れのレイコにこいつをぶち込むためだ。あとしばらくでそれが実現するというのに、いまここでレイコのオナニーを見ながら自分でやっちゃうなんて・・・。
あとしばらくの辛抱だ。すまん!もう少し我慢してくれ!
それに、これまで慎重に準備してきたのに、私とレイコがお互いに壁を隔てて、自慰行為をしているなんて滑稽極まりない。
私は自分のモノに頭を下げるような気持ちでズボンの中に帰ってもらった。
そんな私の苦しい胸のうちをしらない彼女は相変わらず指で自分の突起を刺激して快感をむさぼっている。
もうこれ以上レイコのオナニーを見続けることは、不本意な暴発につながりかねない。残念ながら私は隠しカメラのスイッチを切った。
・・・しかし、彼女もあの美しすぎる顔に似合わず 結構すきだなぁ・・・。
私はにんまりしながら思った。
・・・そうとわかれば、これからの二人のオフィスライフはセックスパラダイスだ・・・。
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