「ふしだらな妄想第二部」3)秋風 [小説]
暑かった夏も終わり、肌のぬくもりが心地よく感じるられる季節となった。
課長はレイコと二人だけの事務所内に秋風が吹いているのを感じた。
それは、単に季節の変化によるものだけではないことを二人は理解し始めていた・・・。
・・・これがマンネリというやつだな・・・。
これまで毎日のようにお互いの肉体を求め合って過ごしてきたが、課長はこのところなにかもの足りないものを感じ始めていた。体位やシチュエーションをいろいろ試してみたがそのバリエーションにも限界がある。
課長がネット通販で買い集めていたさまざまなエログッズをつかってのコスプレやライトSMにはそれなりに興奮をおぼえたものだが、すでにその持ち駒も底をついていた。
「・・・レイコ君。今日はどのプレイでいこうか?」
「・・・えぇ!? 課長が決めてくださいよ。」
「・・・水泳のインストラクター、女教師、CA、婦人警官・・・どれも飽きちゃったなぁ・・。」
「また、セーラー服のレイプでいきますか?ふふっ」
「ふふって・・いや、それだけはもうゴメンだ。」
セーラー服姿のレイコに暴漢役の課長が襲いかかったとき、抵抗するレイコの蹴りが見事に課長の股間に決まり、課長が危うく失神しかけたという事件が先日あったばかりだ。
これだけの美貌をもったレイコだ。万一のために護身術を身につけていたというのだが、無意識に体が反応して金的蹴りがでてしまったらしい。
「・・今日は普通でいいじゃないですか。休憩室へ行きましょ。」
「そうだな・・・。それじゃ今日はお互いにローションマッサージでもしよっか?」
「キャハ!うれしい!」
・・・本当にそうだろうか?・・・
課長はそう考えずにはいられなかった。
・・・確かに心縛法で操られているレイコはすすんで私の体を受け入れてくれる。毎回それなりの悦びも感じているはずだ。しかし・・・。
休憩室に入った課長はそんな心のモヤモヤを振り払い、レイコを後ろから包み込むように抱きすくめた。
レイコの髪の匂いが課長の鼻をくすぐる。
課長はわき腹から差し込んだ両手をゆっくりと下げて、レイコの下腹部をスカートの上から優しく撫ではじめた。レイコはこれからもたらせられる悦楽を予感して下半身を怪しくくねらせ始めた。
レイコのふくよかで形のいいお尻が課長の股間を刺激する。
課長のモノはその刺激によって、ズボンの中ではちきれんばかりの膨張をはじめた・・・。
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