小説「ふしだらな妄想」(23)エクスタシー [小説]
「レイコ君、どうだ?気持ちいいか?」
私はリズミカルに腰を震わせながらレイコに問いかけた。
レイコは言葉で答えることが出来ず、口を開けたまま軽くウンウンとうなづいた。
軽い絶頂が何度もレイコを襲った・・・。
ベッドのスプリングの反動を利用した小刻みな肉棒の動きは確実にレイコの肉襞を摩擦し、彼女はどんどんと快感の高みに登り続けた。
・・・世界一美しいレイコの顔が上気して薄く汗をかき、髪を振り乱して快感をむさぼる表情はエロティックの極みだな・・・
私は自分の体の下であえぐレイコの表情をじっくりと観察した。この余裕も心縛法のなせる業だ。
・・・こんなぶっ飛んだ表情をこれまで何人の男に見せてきた?ダンナとのエッチのときはこんなに感じないだろ?・・・
それまで私の腰のリズムにあわせて「アッ アッ アッ・・」と歓喜の悲鳴をあげていたレイコが突然腕を私の背中にまわすと、荒い息の合間にささやいた。懇願するような目つきで・・・
「アッ アッ・・・も、もうダメ!アッ アッ・・・私、どうにかなっちゃいそう!・・・アッ アア・・お願い課長!・・ア・・アアダメ・・・イクッ・・・イクッ・・・アア・・・課長も!・・一緒に・・イクッ・・イクッ・・一緒に!・・オネガイ!・・一緒に!・・キテ!・・アッー・・一緒に!・・あ!・・あああぁああぁ!」
その叫びを聞いて、私は壁にかけてある時計をチラッと見た。
・・・もう4時か・・そろそろ退社時間だな・・・私の体力ももう限界だ。よおおし!・・・
私は腰の動きをさらに加速した。
「ああ レイコ!イクよ!一緒にイクよ!」
「キテ!課長おお!・・・・イクッ・・・イクッ・・イクッ・・・イクッ・・イクッ・・・イクッ・・・あはあああああ~~!」
レイコの体中の筋肉の収縮と痙攣を感じた私は心縛法オフにしてあった射精スイッチを一気にオンにした。
ドッピューーン
・・・げげぇええ!何だコレは!・・・・
これまでに感じたことのない快感が私の全身を走りぬけ、自分の体重を支えていた腕の力がぬけた。
下でピクピクしているレイコの上にへなへなと倒れこんだ私は、あやうく気を失いかけた。
心縛法の効果で私の中に溜まりに溜まっていた快感が一気に放出されたのだ。いや放出ではなく爆発といった方が正しいかもしれない。籠の中に押し込められていた何千羽というハトが蓋を開放され、一気に大空に飛び出したようなものだ。
数え切れないほどのハトが大空を埋め尽くしている。ハトたちはいつまでも乱舞していて一向に散ろうとしない。
大放出をおえた私のペニスはレイコの体の中でいまだにドクドクと脈打っている。
普通 射精による男のエクスタシーはそう長くは持続しない。せいぜい10秒か、長くても30秒程度だろう。その後にすぐ、何故だか後悔に似たむなしさが湧いてくる。早く服を着てタバコの一服でも呑みたいのだが、相手の女性に失礼のないように、しばらく裸のまま抱き合ったり、髪をやさしくなでてやったりする。いわゆる後戯というやつだ。こればかりは男にとっては何の快楽もなく苦痛でしかない。
しかし、今日のレイコとのSEXはまるで違う。放出してからもう何分経つのだろう・・・。
未だにペニスから全身に広がる快感は私の体から去ろうとしない・・・。私は憧れのレイコの上でその快感を享受した・・・。
・・・恐るべし 心縛法・・・
リッチドールの奈々子です。宜しくお願いします。(●^口^●) http://b8y.in/
by RichDole (2012-07-19 09:14)